リンゴとチェリー ★アップルパイの定番はグラニースミス ★秋はサイダー飲んでリンゴ狩り ★スイートチェリーのパイ ★お中元にアメリカンチェリー ★サワーチェリーのサプリ アップルパイの定番はグラニースミス アップルパイ作りでのカギは、リンゴの品種選びです。伝統的なアップルパイに定番の品種は青リンゴのグラニースミスですが、リンゴを変えるだけで異なる味と食感のバラエティを楽しめます。
⇒Washington Apple Country ⇒Apple Orchard Tours ⇒青森県のりんご 秋はサイダー飲んでリンゴ狩り
アメリカでは、生食用に食べるだけではなく、昔から料理や菓子、サイダーの材料として使われて愛されてきました。秋には、スーパーに、リンゴにタフィーや飴をコーティングして棒をつけたキャンディアップルが並ぶようになります。 サイダーは、日本では炭酸飲料の商標になってしまいましたが、本来はリンゴ酒、北米ではリンゴ・ジュースを表す言葉です。リンゴは暑さに弱いので、全米でとはいえませんが、各地の観光農園でリンゴ狩りとサイダー工場の見学をお楽しみください。 生食用を買うなら、 アメリカでは、レッドデリシャス(和名デリシャス)とゴールデンデリシャスが安く今でも最も数多く売れていますが、1980年代に日本のフジが入ってきてからというもの、最近は歯ごたえがよく味も複雑な品種に人気が移って来ています。実は、フジも、元をたどれば、バージニア生まれの国光とアイダホ生まれのデリシャスが青森で交配させられて誕生したリンゴです。 全米でリンゴの最大の産地はワシントン州で、後で説明しますが、コロンビア川流域の高原地帯です。次は、ウェストミシガンやウェスターンニューヨークの五大湖沿岸…ミシガン湖やオンタリオ湖を越えて来る風が砂を運び、リンゴの栽培に適した水はけのよい土壌を作りました。アパラチア東山麓には、食べられる野生のリンゴが自生している場所もあります。 スイートチェリーのチェリーパイ ダークスイート・チェリーの缶詰を使ってチェリーパイを作りましょう。ダークスイート・チェリーは、後で詳しく説明するビング・チェリーのことです。
お中元にアメリカンチェリー
毎年5月に入ると、スーパーに生食用のチェリーが出回り始めます。日系のギフト通販各社がお中元用アメリカンチェリーの予約セールスに懸命になるのもこの頃からですね。チェリーの生産高では、アメリカはトルコについで世界第2位です。 日本向けの甘〜い生食用チェリーは概ね西海岸産で、その生産の中心は、ヤキマバレー(Yakima Valley)などノースウェストのコロンビア川流域です。ワイン用のブドウやリンゴの栽培も盛んなことで知られています。 コロンビア川は、カナディアンロッキーからシアトル東方の内陸を下り、オレゴン州のポートランド付近で太平洋に注ぐ大河です。その昔、モンタナ州にあった大氷河湖が決壊し、現ミシガン湖の総水量の半分に相当する大洪水が起きました。おかげで、流域に水はけのよい大量の土砂がもたらされ、チェリーや高原フルーツには理想的な農地となりました。 コマーシャルで有名なオービル農園(Auvil Fruit Company)も、コロンビア川河畔にあります。創業者のグレイディ・オービルさんは、アメリカにオーストラリア産の青りんごグラニー・スミスや日本産のフジを持ち込んだ人で、米国ノースウェスト農業の歴史に名を残す偉人です。
アメリカで最もポピュラーなチェリーは、実がしまり大粒で甘み豊かなビング種で、日本向けの売行きもナンバーワン。1875年にコロンビア川河口付近で誕生した果皮が赤紫色のダークチェリーで、品種名のビングは、開発にたずさわった満州系中国人のお名前のようです。 もう一つは、レイニア種。日系人がタコマ富士と呼び親しんできたレーニア山にあやかった名前ですね。こちらは、1952年にワシントン州立大学が開発し、オービル農園のグレイディさんが商品化して育て上げた比較的新しい品種です。 いかにもサクランボらしい赤〜黄色の果皮で繊細で上品な甘みが特徴で、近年、日本で人気上昇中です。 サワーチェリーのサプリ タルトチェリーは、サワーチェリーとも呼ばれ、ジャムや料理用に使われるチェリーです。アメリカでは主にウェストミシガンで栽培。
抗酸化作用のあるアントシアニンというポリフェノールを含み、最近は、日本でもサプリとして有名になって来たようです。炎症を抑える働きがあるといわれ、特に痛風や関節炎の患者さんが買っています。アメリカでは簡単に手に入ります。通信販売で購入するならこちら。 |