鶏肉でも七面鳥の肉でも、鳥類(Poultry)の肉のカット部位の呼び方は共通です。


お勧めはボンレスのサイ(太もも)


 日本で普通サイズの洗剤とお徳用サイズの洗剤の重量単価を比べて、お徳用サイズが1~2割安めなら上出来ですが、アメリカでは5割以上安い例も珍しくありません。加工コストや流通コストを単純に積み上げて値付けするのでしょう。

 肉屋も同じで、アメリカでは肉を小分けにカットするだけでも、労賃が商品価格に上乗せされます。皆さんも、丸鶏がバカみたいに安いのに、テンダーロイン(ささみ)」のパック売りが高くて驚かれるかもしれません。

 手羽は、日本のように手羽先と手羽元を分けたりせずに「ウィング」として一括で売るのが普通です。

 逆に、もも肉は、一まとめで「レッグ」として売られたり、「サイ(Thigh=太もも)」と「ドラムスティック(Drumstick=下腿)」として別々に売られたりします。

 わが家では、もも肉の方が胸肉より味があるような気がして、炒め物でも煮物でもたいていの鶏肉の料理にはボンレス(骨なし)のサイを使うことにしています。


手羽でチューリップ


 レッグを使えば大人向けの豪勢な唐揚げができますが、小さなお子様には、一回りかわいらしいドラムスティックの唐揚げを何本も作ってあげた方が喜ばれるでしょう。

≪チューリップの作り方≫

@ 手羽を関節で3分割する。 A 手羽先も手羽元も足先の方から調理バサミを入れる。 B 先端を残し、調理バサミで骨から肉をはがす。 C 手羽中には太い骨と細い骨があるので、細い方を抜き去る。 D 肉を裏返す。 E 出来上がり。

 それでも大きければ、ちょっと面倒ですが、手羽を三分割して手羽元と手羽中でチューリップを作って差し上げてください。おつまみにも最適サイズかもしれません。

 鶏の胸肉も「ブレスト」として塊で売られていますが、切り身売りでは「テンダーロイン(ささみ)」が別カットになります。

 鶏はもちろんですが、冷凍の七面鳥は、「ホール(Whole=一羽)」や「ハーフ(Half=半羽)」で、一年中普通のスーパーに並んでいます。

 鴨鍋の食材のダックやひな鳥は、大スーパーや高級スーパーに行かないと見つからないかもしれません。

 ところで、ケンタッキー・フライドチキンでは、一部の部位について独特の呼び方をしていますから、この際、覚えてください。足の部位を「サイ」と「レッグ」に分け、手羽は「ウイング」として一括で売っているところまでは普通です。違うのは胸肉の呼び方…胸からおなかにかけての肉を「キール(Keel=竜骨)」、左右の脇腹を「リブ」と呼んでいます。


(ホリデーメニュー) 七面鳥の丸焼き


 さて、ホリデーシーズンの華「七面鳥の丸焼き」のレシピをご紹介します。北米暮らしの記念に、一度は挑戦してみてください。重たいので、ご主人の協力もお願いしましょう。

e-レシピ 日本に帰ったら二度とチャンスがないかもしれません

マイオーブンで15ポンド(7kg)のローストターキー!!

 北米に来たからには、一度や二度は自宅でターキーを焼いてみましょう。日本に帰って、もし北米サイズのターキーが手に入っても、日本の家のオーブンには入りきらないおそれもあります。私たちが今回買ってきたターキーは、一番小さいのを選んだつもりでしたが、それでも15ポンド(≒7s)…写真でものさしの長さと比べていただけば、その大きさを実感していただけるでしょう。全文を読む (2010年10月)


(ホリデーメニュー) 丸鶏ローストチキン


 七面鳥は、少人数の家庭には大きすぎます。日本人家庭のホリデーの食卓には、サイズ的には鶏が一番。それでも、アメリカの鶏は巨大ですから油断してはいけません。小ぶりな鶏を選んだ方が、調理が楽です。

e-レシピ 私事ですが還暦の誕生日を迎えました…お祝い事には

本格スタッフィング(詰め物)入り丸鶏ローストチキン

 今回は簡単料理ではありません。値上がりしたとはいえ、私たちの近所では、丸鶏が定価でもキロ4ドルで手に入ります。今回も一番小さな鶏を選んだつもりでしたが、それでも重さ8キロ。日本では、ちょっと考えられません。お祝い事の都度に外食も結構ですが、たまには豪華で安上がりな丸鶏のローストチキンを囲んで、自宅のダイニングルームで盛り上がってください。全文を読む (2009年3月)


(ホリデーメニュー) 丸鶏の和風フライドチキン


 本格派の洋風ローストチキンもいいのですが、私は和風の味付けが似合う昭和の人間ですから、二つに一つと言われれば、こちらのレシピを選びます。

e-レシピ 前回の丸鶏ローストチキンに続いて、今回は…

スーパーで買えない丸鶏の手作り和風フライドチキン

 オリジナルレシピは「小林カツ代のらくらくクッキング…チキンドカントフライ」ですが、何度もお料理しているうちに、若干わが家風の工夫が加わっています。スーパーで立派なローストチキンが安く手に入るアメリカですが、「手作りの和風フライドチキン」は一味違う日本人の味です。大きな丸鶏を不安定な中華なべで揚げますので、ボヤを出したり火傷をしたりしないよう、皆さん、細心の注意を払ってください。全文を読む (2009年3月)


(おつまみ) 甘醤油だれドラムスティック


 おつまみも、日本の味が恋しいですね。

e-レシピ 手羽先・手羽中でチューリップを作ればお洒落なおつまみ

こしょう風味の甘しょう油だれドラムスティック

 アメリカの鶏のもも肉は大きいので、ドラムスティック(下腿)とサイ(太もも)にカットして売られるのが一般的です。今回のレシピで、ドラムスティックが大きすぎたら、手羽を使ってみましょう。手羽は、もも肉と反対に、手羽元と手羽先にカットされずに売られています。手羽先も手羽元も、チューリップにして揚げると、カタチが揃ってお洒落なおつまみになります。全文を読む (2012年7月)


(おつまみ) スリーミニッツチキン


 夏のビールには最高の日本の味です。

e-レシピ 残り汁でスープも作れるお手軽レシピ

夏のビールのおつまみに!! スリーミニッツチキン

 ネギとごま油を加えたしょうゆだれがシンプルにゆであげた鶏肉にマッチ、つけ麺のようなあっさりした味わいになります。サラダ風に盛り付けてたれをかけて食べるもよし、たれを小皿に取り刺身風に浸けて食べるのもよし。火を使う時間がたった3分なので、人呼んでスリーミニッツチキン。コンロの近くに長く立っている必要がないので、主婦にとっても夏にはありがたいおつまみメニューです。全文を読む